紅三四郎 ひみつのアッコちゃん
3月 08

時代劇で妖怪物、というかなり特殊なジャンルとして発表されたが、手塚治虫が雑誌で語っているが、その暗さなどから明るいものばかりの漫画の中で当時の読者に受け入れられにくく不人気でした。
また打ち切りとアニメ化に伴う再開と掲載誌の変更もあったが相変わらず不人気で構想の通りのラストまで描けず、打ち切りによくあるナレーションで今後の結末を示す形となりました。

アニメは、ヒーローキャラである百鬼丸をうたったタイトル変更、なによりも全身に欠損を持つ超能力者と盗賊の孤児が主人公ということで、差別語問題など微妙な問題が多く地上波では殆ど再放送されていない。

こうしたかなり不遇な状況を背負った作品です。

但し、内容は手塚得意のバラエティ豊かなドラマ、特に戦争に対する庶民の怒りが語られ、一つの村が隣同士の争いに巻き込まれて「ばんもん」という壁に分断されてしまう『ばんもんの章』はベルリンの壁や板門店に対する強烈な風刺で描かれています。

ちなみに唐沢俊一が生前の手塚に執筆動機を尋ねた際に、手塚は執筆当時の白土三平、水木しげるの作品人気を意識して描いたと答えました。
唐沢の談によれば、以前から水木や白土の作品人気を意識していた手塚が、ある授賞式の折、賞を受賞した水木に向かって『僕だってあなたみたいな妖怪ものぐらい書けるんですよ』といきまいてそのまま退場したといいます。

「どろろ」というタイトルは手塚治虫の友達の子供がどろぼうのことを片言で“どろろう”といったことをヒントにしたらしいです。

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